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那覇バプテスト教会
指名プロポーサルコンペ提出案
主催:宗教法人 那覇バプテスト教会
基本設計理念
 那覇市に在るパブテスト教会堂の西原村への移転計画に関して、指名14社によるプロポーサルコンペに参加させていただいたときの提出案です。
 複雑な敷地の形状・これからの教会建築のあり方・神聖なる空間構成・風景の保護・自然との共生・コスト削減・将来的展開などを議論していく中から「新たな結びつきと可能性」をテーマと決め、「架け橋」というカタチのコンセプトを掴み、それらをキーワードに設計基本理念の考え方を進めていきました。


架け橋

 未来への架け橋、
 地域への架け橋、
 平和への架け橋、
 まだ見ぬこれからの人への架け橋
   
  そして・・・
 
 神への架け橋としての教会
イメージ
 朝日が昇る東の空に向かい、伸びるように突き出た教会堂は、全てのモノとの架け橋のように、幸いの地、その丘から、あらゆる世界へ向け愛と可能性を発信します。

浮かぶ礼拝堂

 背景は白い雲漂う青い空、そして無限に広がる青い海・・・・

                            敷地近景
自然との共生
 神から与えられた丘を元の姿のそのままに!出来る限り丘の起伏を残し利用するために造成を最小限にとどめ、丘全体が緑の公園とし、自然との共生・風景の保護を計画します。

配置計画図
配置計画
■今回敷地範囲に限らず、将来敷地も含め、周辺環境との有機的なかかわりを考慮して配置ゾーニングを計画しました。
■できうる限り現状の敷地の起伏を生かしたカタチで断面配置計画をする。
■今回計画と将来計画との連携を生かした配置と分割した駐車スペースのあり方を提案する。
ゾーニングの考え方
 平面計画ではシンプルで誰にでもわかる明確な動線を軸にし、それと共に機能的・コスト的・動線的にバランスを考えた上でプランニングを行った。

平面計画図
平面計画
■誰にでもわかりやすい単純・明快な平面構成と短く単純な動線を計画する。
■どこにいても人の動きを視覚的に追えるように、見通しの良い通路と上下階を結ぶ吹抜けを設ける。
■特異な部屋空間を創るのではなく、単純でもその場の用途に合った使いやすく合理的な空間を目指し、その中で空間のイメージを作り出す。
■入口から奥に行くにしたがってパブリックからプライベート性の高い部屋を配置していく。
将来対応を考慮した計画
 空間用途は時代により,住み手により変化していくもの。しかし、容易に変化する空間とそうでない空間があります。例えて教会建築でいえば、教会堂はしばらく教会堂のままだろうし、分級室は来年には更衣室になっているかもしれません。そこで一部の諸室は可動間仕切りによるオープンプランニングシステムを採用し、将来の変化にも対応できるフレキシブルな空間と教会堂のような特化した空間とを分けて考えて、その使い分けをプランニングの大事な一因として考えてあります。
各部分のイメージ
礼拝堂
 高い天井から光が落ちてくる礼拝堂は可動ルーバー壁により明かりの調整と人数の増減にも変化する室内空間で対応します。また、2階には乳幼児同伴の母子保育室と外国人の為のガラス張りの翻訳ブースが対応しています。
分級フリールーム
 フリールームは可変可動壁により自由に大きさを変えられ、ボランティア・サークル活動など他用途に利用が可能です。
バプテスマ漕
 ガラスの漕の水面には青い空と白い雲が移りこみ、まるで雲の上を歩いているのかと錯覚するような情景に囲まれながら、漕に入る。
礼拝堂へのアプローチ
 入り口から礼拝堂へは朝日に向いたロビーラウンジの軸線にあり、吹抜上部からの光の軸に導かれるように進入する。
多目的ホール
 礼拝堂と並んで別棟の多目的ホールは、台所や展望会議室等と連係し、直接駐車場とも接続して外の開かれた多用途の使い方が可能になります。
最効率の敷地利用
 傾斜を持つ敷地を効率よく利用するためには、平坦な部分をできるだけ残し、なおかつ敷地をできる限り傷つけないことで、将来の様々な計画に柔軟に対応するサティスナブル(持続可能な開発)な考えを設計に生かす事が望まれます。
両敷地の繋がり
 敷地の効率よい利用と、教会堂とその他計画施設、環境への配慮、エコロジー計画などの考えから、この敷地では両敷地の中央に位置する丘を挟んで東西に細長く配置することが望ましい。両敷地を結ぶ各レベルでフラットな直線動線は使い易く認識しやすく、それだけで建物がユニバーサルデザインとなる力を持つ。
軸線の発生
 今回の計画敷地にて、もっとも敷地効率がよく,かつ誰にでもわかりやすく使い易く、教会の将来の展望を考えた計画の中から発生した東西南北をさす軸線は、21世紀の地域に根ざしながら世界に開いたグローカルな視点を持つ新しい教会の理念が形になって現れる。
21世紀ビジョン棟の目的
 西側敷地北面の傾斜に沿って「21世紀ビジョン棟」の計画を提案します。幼稚園・チャーチスクール・学童保育・デイケアセンター・コンセプトレストラン等の機能を持つこの建物の北側に開かれた地階には、図書スペース・パブテスト資料館・ITスペース・ブックカフェとそれらを繋ぐオープンスペースからなり、涼しくて光量が一定という北側の特性を生かしたリラックス空間を地域に開くことで、新しい教会のカタチのスタンダードモデルとなるでしょう。
運動場
 普段は付属幼稚園が利用しますが講演会などの際には駐車場として利用します。
十字架の設置場所
 敷地内で最も高い丘の部分をそのままの形で残し、東西の繋がり、進入の際のビスタ等、最もアクティビティーの高い場所に建物にではなく、丘の頂上に十字架を設置することにより、敷地内外のどこからでもj十字架が認識されることで敷地全体、丘全体が教会として感じられ、礼拝者、そこを通り過ぎる人々の心にこの新しい教会のメッセージが刻み込まれることでしょう。
駐車場A
 敷地造成を最小限にする為に崖崩れの形跡のある敷地南西道路側の崖をそのままの形で削り取ります。

鉄骨4層構造:74台収納
駐車場B
将来的に駐車場拡大の際に考えられる駐車施設の位置と台数。丘の造形を崩さない形状配置です。

鉄骨3層構造:60台収容
桜並木
 進入口アプローチは現教会の南側にある桜並木のようにし、記憶と思い出を繋げてくれるでしょう。丘頂部は十字架の周りを花と緑で飾ります。
共同菜園
 幼稚園児の芋掘り、教会内コンセプトレストランのハーブ栽培、地域への開放畑等、自然との触れ合いの中で自然なコミュニケーションの発生に期待します。

図面やその他の資料をご覧になりたい方は、ぜひアトリエ・ノアへ御連絡ください。